朝、妻から入電があり、
「ねぇねぇ、今何してるの〜?」
と聞かれたので、
「今、朝の新幹線待ってるよ」
と答えたところ、
「そういうんじゃないんだよなぁ〜
今、観覧車に乗ってるよ〜
とか言って欲しいんだよな〜」
とワケのわからないことを言われたので、
「ごめん、君が何を言ってるのかわからない。
僕は今観覧車に乗っていない」
と答えたところ、
「私はね〜、夢と現実の狭間で生きてるのよ〜」
と言われ、久しぶりに最初から最後まで
妻の言ってることが理解できなかった。
いや…、もしかしたら、ラ・マンチャの男か?
ああ、人生自体がきちがいじみているとしたら、
では、本当の狂気とは何か?本当の狂気とは?
夢におぼれて現実をみないのも狂気かもしれぬ。
現実のみを追って夢を持たないのも狂気かもしれぬ。
だが、一番憎むべき狂気とは…
あるがままの人生にただ折り合いをつけてしまって、
あるべき姿のために戦わないことだ!
ミュージカル「ラ・マンチャの男」より
急に、妻のセリフが深く感じてきた。
(今、僕は眠い)
天使のように優しかった頃の妻と食した一皿