ぼくの妻は、女医

フルタイム医師夫婦による、4児の子育てカルテ

ぼくの妻は女医 ~フルタイム医師夫婦による、4児の子育てカルテ~

僕の妻は、女医である。


出会った時は、それは魅力的な人だった。
白衣を纏って流れるように診療にあたる姿は、
僕にとって白衣の天使ならぬ、白衣の女神であった。
楽しいときも辛いときも、いつもエクボを作って笑っていた。
こんなに可愛い女性には今まで出会ったことが無かった。
愛嬌たっぷりで患者からも同僚からも愛されており、
努力を惜しまず、専門領域を極めてゆく姿は尊敬に値した。
そして何よりも優しかった。
僕の話は丁寧に聞き、穏やかな表情で常に寄り添ってくれた。
この人こそ、一生一緒にいる人だと確信したのだった。


その妻は現在どこかへ消えてしまった。
目の前には鬼のような形相で、僕を罵倒する女がいる。
罵倒する理由は、訪ねてみても理解不能である。
僕は幾度となく
「あなたは誰ですか?僕は(妻の名前)と結婚したんだ」
と問いただすのだが、
「私が(妻の名前)じゃあ!」
とその人は言うのである。


あの日の妻を取り戻すため、
僕はあらゆる努力をしたが、それは困難を極めた。
一体僕が何をしたと言うのだ。
ただ一緒に幸せになりたかっただけなのに。
この辛さを共有できる友人はいなかった。
せめてこの苦難をどこかに吐き出したい。
そういう思いで、このブログを始めた。


ただし、怪物の様に変わり果てた妻を
責めることを目的とはしていない。
日々の問題を記録、分析するなかで、
夫婦関係を改善する糸口を見つけるのが
本ブログの目的である。


そして、同じような悩みを持つ夫婦がいて、
何かしらの解決策を考案した者がいれば、
是非、ご教授を頂きたい。
英知を集結させて、この問題を解決して行きたい。

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