ぼくの妻は、女医

フルタイム医師夫婦による、4児の子育てカルテ

ぼくの妻は女医 ~フルタイム医師夫婦による、4児の子育てカルテ~

理想と現実に対する妻の見解

帰宅すると温かいごはんが待っている。

家族みんなで食卓を囲み、

子供が寝静まったら、自分の静かな部屋で、

菓子でもつまみながら酒を呑み、

撮りためていた映画を観る。

優しい妻が隣りに座っていても良い。

 

そんな生活を夢見て結婚したが、現実はどうだ。

ヘトヘトになりながら何とか帰宅すると、

散らかし放題、騒ぎ放題の

妻と子供たちを相手し、

バタバタと皆の分の食事を作り、

食事を作った僕は、自分が食べる暇は無く、

息子を寝かしつけ、

なぜだか自分だけ遅れて食事をし、

お風呂に入って大量の家事をしようと思うも、

身体が動かず、

気づいたら倒れるように床の上で寝ている。

早朝の、雀がチュンチュンと無く頃に、

ハッと冷たい床の上で目が覚める。

 

思っていた結婚生活ではない!

 

と、妻に正直に告白したところ、

「こんな生活も、子供が小さい今だけよ。

 いずれ、子供が巣立っていって、

 あなたの理想の生活が出来るわ。

 今はこのバタバタな生活を楽しみましょうよ」

と言われ、まぁ…。それもそうだな。

妻も、良いこと言うな。

と思ったわけです。

 

思ったわけだが、

いや、やっぱりおかしい、

毎回毎回、こんな感じで丸め込まれているが、

ほとぼり冷めた頃に、妻が

「しめしめ、今日もうるさい夫を黙らせたわ」

と思っていたことが判明するんだ。

 

まるで、良いことなんて言って無くて、

テキトーにその場でそれらしい事言ってるだけなんだ!

知ってるぞー!!

 

料理を前にワクワクしている妻

料理を前にワクワクしている妻

 

イライラしてきたー!