ぼくの妻は、女医

フルタイム医師夫婦による、4児の子育てカルテ

ぼくの妻は女医 ~フルタイム医師夫婦による、4児の子育てカルテ~

発熱祭り。4児が順番に熱発。

恐れていた子供たちの発熱祭りが早くも到来した。

 

まず最初に熱を出したのが長女。

続けて、長男、次男と順番に発熱。

そして、今回流行っている風邪は、

どうやら二峰性らしく、

我が家の発熱も二峰性だった。

 

つまり、

長女・長男・次男と順番に発熱し、

ようやく最後の次男が解熱したと思ったら、

また長女から順に再発熱してゆくのだ!

 

しかもだ、

次男・三男はまだ産まれて間もなく、

病児保育の対象外なので、

少なくとも下の二人に関しては、

家族で終日見なければならないのだ!

 

しかし、こんな事態はすでに想定済みだ。

こうなる事を予想して、

妻には重々「君が対応できるんだよね?」

と事前に確認してある。

さて。妻がどういう反応を示したかと言うと、

 

「あなた、私は仕事なので子供たちをよろしくね」

「週末は学会で神戸に行くので、よろしくね」

「私は今夜はマツエクに行ってきます」

 

事前の打ち合わせと違う…。(激怒)

まるで僕のことをプー太郎のように扱っているが、

僕だって仕事しているし、

というより家計を支えているのは僕だし、

君の個人的な働きたいという願望の為に、

なんで僕の仕事や研究を調整しなければならないんだ

という、もう百万回くらい言ってきた事を

改めて伝えようと思ったが、

なんだか百万一回言ったところで

何も変わらないので、言うのをやめた。

 

しかし、妻も妻で、

「やばい、本来私がやるべき事を丸投げしている」

という自覚はあった様で、

「さて、私は今夜はマツエクに行ってきます」

というセリフの後に、

自分で可笑しくなったらしく、笑っていた。

笑ってごまかそうったってそうはいかんぞ

と思いながら、僕ももらい笑いしてしまった。

またまんまと妻の手のひらで転がされた。

 

まただ。

仕事先に仕事の一部が完遂出来ないことを謝罪し、

研究室の上司には事情を伝え理解賜り、

あれよあれよと言う間に、

一週間が終わってしまった。

 

今週はとても晴れていて、

暖かく気持ちの良い毎日だった。

窓から入る日差しを浴びて、

発熱している子供たちを見ながら、

ボーっと過ごす一日は、

とても良い一日…

ではなく、

ヤバいヤバい医者として終わっている

どうすれば良いんだと悶える毎日であった。

 

表参道 うかい亭

表参道うかい亭

 

マツエクに行って、

まつげが伸びた妻が、るんるんと帰宅し、

「どう?かわいい?」と聞いてきたので、

 

「うん、すごく可愛いし、似合ってると思うよ。

 今までも可愛かったけど、より可愛くなったよ」

 

と言ったら、「棒読みすぎるんじゃー!」と怒られた。