家庭を上手に回せている気がせず、
妻ともなんだか歩調が合わない。
僕が現在や将来に不安を感じている時に限って、
妻は色々とうまく行っていると感じており、
僕の横でるんるんしていたりする。
なんで僕だけこんなに我慢してるんだ!と、
なんだか、もやもやしている。
(妻に言わせれば、我慢しているのは妻である)
そういえば自分は、祖父の生き方に憧れていた。
仕事一筋で、世界を走り回り、
いろんな業績を残して尊敬されてきた人だった。
医者になったのも、祖父の影響だし、
祖父みたいになりたいと、
幼少期から思い続けていた。
ただ、祖父が亡くなり、考えが変わった。
確かに祖父の生き方は格好良かったが、
意外にも祖父の死に際が、寂しそうだった。
仕事一筋だったので、家庭を顧みなかった為か、
家族に囲まれて死んだというより、
孤独に亡くなっていった様に見えた。
どんなに人から尊敬される生き方をしても、
最期の死に方を決定するのは、家族なんだと、
その時、痛烈に感じたし、
最期に家族に囲まれて死ぬためには、
仕事でなく家族に尽くす人生にしないといかん
と、その時初めて確信した。
そういうわけで、
家族第一主義の若き自分が誕生したわけだが、
実際に家庭を持ってみて、
なかなか家庭第一主義に振り切れていないことに気づく。
家庭が一番ではあるが、
キャリアも大切だし、腕も磨きたいし、
仕事を通して人脈だって広げたい。
できるなら、自分の趣味の時間も欲しい。
結局、家庭第一主義と言いつつ、
なかなか覚悟を持てず、意志がぶれているのが、
今のもやもやした感情の正体なのだと思った。
妻は、二兎も三兎も追うのよ!
と言ってきそうだ。