ぼくの妻は、女医

フルタイム医師夫婦による、4児の子育てカルテ

ぼくの妻は女医 ~フルタイム医師夫婦による、4児の子育てカルテ~

プロポーズ失敗

最近、救急対応ばかりしていたら、

妻に「あなた救急科専門医でも取ったら?」

と言われた。

 

一瞬、取っても良いかなとは思ったが、

救急科専門医取得には、今からさらに2年間、

救急病院で研修を積まないといけないし、

そもそも技術認定医も未取得の僕が、

今、救急専門医目指して何を得たいのか。

しかも、取れたところで、

給料が上がるわけでもないし、

むしろ下がる可能性の方が高いわけで、

この4人の子供(と妻)を養う使命がある僕が、

そんな選択肢を取れるわけがない

と喋り倒したら、例によって妻は

途中から聞くことを放棄していた。

 

豪華ランチ!(コストコ)

 

僕は4人の子供を扶養してるだけじゃなく、

破天荒な妻の面倒も見なきゃならんのだ。

大変なんだ!!

おい、おまえ、せめて専業主婦になって家を守れ!

いい加減僕の扶養に入れこの野郎!!

と妻に言ったら、

「ん?今のはプロポーズ?あー、ごめん。

 私そういうプロポーズは、心がなびかない」

と言われた。

 

夫の行動と、妻の機嫌の関連性

後輩の女医(外科医)と話していた際、

我が家の事を根掘り葉掘り聞かれたので、

なんとなく最近の荒れ狂う妻の事を話していたら、

衝撃的な事を言われた。

 

「その状況ですが、

 もはや常野先生が良い悪いとか、

 奥様が良い悪いとか、

 そういう次元の話ではないと思います。

 単に、奥様が、ヒステリーを起こしているだけです。

 私の母もそうでしたから、よくわかります」

 

と言われた。

ヒステリーって、てんかんみたいなもの?

なんということだろうか。

 

だとすると、こうして妻の機嫌の悪さと、

各種因子の相関関係を必死に洗い直して

分析しているこの僕の行動自体が、

実は無意味なのかもしれない。

 

さらに、その女医の話を聞くと、

母がヒステリーを起こしている間の父の行動や、

子育てが一段落した後の母の変化が見えてきて、

非常に学び多い話であった。

時間があるときにまた追記したい。

 

娘の弁当ついでに、自分の分も

自分の弁当に、ハートの苺を入れ、

「妻には困ったもんですわ、はっはっは」

という顔をして食べる。(虚しい)

 

妻が自転車の鍵を紛失した

妻が、自転車の鍵を紛失した。

朝から、一緒に探して欲しいと頼まれたが、

一向に見つからない。

 

妻は、一日に平均して15回ほど、何か物を紛失する。

そりゃそうである。

モノの定位置を決めず、

毎回気分でそのへんに放置し、

さらに脱ぎ捨てた洋服を

上に積み重ねるような生活をしているんだから、

紛失するのは当然である。

 

しかし、今回の鍵は、いよいよ見つからない。

この朝の忙しい貴重な時間を使って、

あらゆる場所をひっくり返すも、見つからず、

「普段から整理整頓を心がけないからだろう!」

と説教したところ、妻に

「そういう事は鍵を見つけてから言ってくれる?

 口だけで、何も成し得ていない人が、

 とやかく言うんじゃないわよ」

と言われた。

 

なんで僕が説教されてんだよ!

 

仕方がないので、

スペアキーを使いなよ、と提案したら、

すでに数年前からスペアキーを使っているから

無理だと断られた。

 

つまり、妻が自転車の鍵を紛失したのは、

これで2回目だと言うことだ。

 

カールはなにをしているの?

とても教育的で良い絵本。

 

控室でのパパ会

手術の控室で、最近結婚した男性看護師と、

結婚について語り合っていたら、

他の男性スタッフも続々と集まってきて、

気づいたらパパ会みたいになっていた。

 

どうすれば妻の機嫌が良くなるのかという話題で、

ある男性看護師は、AIと議論した話をしてくれた。

結論としては、

自分を変えようとか、相手を変えようとか、

そういう努力からはもはや撤退し、

今の状況を受け入れて、現状維持に努めよ

というアドバイスをされたらしく、

それじゃいかん!納得できぬ!

という話をしていた。

 

なんだか、みんな

色んな努力をしているようで微笑ましかった。

しかし、こうして常に考察を深め、

少しでも状況を改善するために努力を続けているのは、

常に男(僕)であり、

そうした努力を避ける妻は悔い改めよと

声を大にして言いたい!!

 

タコパ

 

先週末、保育園のお友達邸宅に招待され、

タコパをしてきた。

ダンディーなお父さんが、

散々僕の話を聞いてくださり、

ワンオペで子ども4人も見れるなんてすごいです!

と大いに褒めてくださったのがとても嬉しく、

そのせいで酒が進みすぎた。

残念ながら後半の記憶が残っていない。

 

妻の機嫌データバンク解析

膨大な妻の機嫌データバンク解析によって、

妻の機嫌には周期性があることが判明した。

そしてその周期は、約28日であった。

 

28日の周期。

感の良い方なら、もうお気づきだろう。

そう、月の満ち欠けである!!

特に、有明月に機嫌が悪くなる気がする。

なんだか逆オオカミみたいである。

まぁ月でもオオカミでもなんでも良いが、

とにかく、周期性があるのである。

 

そして、それならば、

こちらも次の機嫌が悪くなるタイミングを逆算し、

心の準備をし、予防対策することが可能なはずである。

と思って、ここ数ヶ月過ごしていたが、

機嫌が悪くなるタイミングが予想はできても、

結局、対応は出来なかったのである。

 

何故ならば、妻の不機嫌は、

こちらの予防対策をモノともしない、

核爆発的な不機嫌だからである。

放送禁止レベルの暴力的な発言、

殺人的な精神攻撃、災害級の破壊活動は、

もはや予想していても対応出来ないのである。

 

災害級、と書いてみて思ったが、

たとえば台風や地震などの災害が来たときに、

どうして災害が来たんだろう?

自分の何が悪かったんだろう、

次はどうすれば避けられるだろう、

といくら考えても、それは無駄である。

そういう心の持ちようでいるしかないのだろうか。

これを考えるうえで、

参考になる後輩との会話があるので、

後日改めてまとめたい。

 

娘とデート

 

娘と、湯船に浸かりながら、

妻の機嫌の周期性について話していた。

娘は、「よく28日にたどり着いたね!」

と褒めてくれ、さらに

「明日あたりから、

 ママは機嫌がよくなってくると思うよ。

 今日、機嫌が良くなる兆候があった」

と言っており、

実際に、妻の機嫌は翌日から急速に回復した。

さすが娘である、が、

そもそも娘にこんな気を遣わせる母親って、

非常に問題がある…。

どうしたものだろうか。

 

家庭内大恐慌

先日、妻の「学会で不在にしますからあとはよろしく」

第一弾が断行され、数日間妻が不在であった。

こういう場合、保育園等の送迎の関係で、

僕は仕事を遅刻・早退するので、

周囲からの期待(?)と、上司からの信頼(?)を裏切り、

さらに貴重な時間休をジャバジャバと浪費し、

多大なる犠牲を払うことになるが、

それを妻が知る由はない。

(ちなみに、妻の「私も犠牲を払っていますから!」

 という言い分は認められない、その理由はここでは割愛する)

 

朝起きて子供たち全員の支度を済ませ、

保育園の先生方に迷惑をかけながら送り届け、

ギリギリの満員電車に駆け込む。

外科のスタッフに遅刻・早退の件を謝罪し、

朝から手術室に予定手術を遅らせてすみませんと頭を下げ、

緊急で入院になった患者の対応は、

部下に頭を下げて初期対応を頼み、ダッシュで帰宅。

ギリギリの時間に保育園に到着する。

ここから寝るまでがまた一勝負である。

 

悪いことしていないはずなのに、

なんでずっと謝り続けているんだ?

と疑問を感じながらも、

子供たちは皆可愛く、愛情を返してくれるので、

ギリギリ精神状態を保ちつつ過ごせるわけだ。

 

問題なのは、その後帰宅した妻だ。

過去の経験から言えば、

僕がワンオペした後の妻の機嫌は非常に悪い

その理由は、僕によって家が勝手に整理される為である。

と言っても、それは別に特別なことではなく、

リビングの隅に、こっそり積み上げられた妻の洋服を、

妻の部屋に移動することであったり、

ダイニングテーブルの上に数週間放置されている

妻の勉強に使うノートを、

妻の部屋に移動することであったり、

コーヒーメーカーの横に置かれた

明らかに不衛生な妻の化粧品を、(以下略)

 

とにかく、別に何か特別な嫌がらせを

しているわけではないのである。

シンプルに、妻が不在ならばと、

そっと妻の使用していない私物を、

妻の部屋に移動しただけなのである。

 

さらに、僕はすでに学習している。

たったこれっぽちの整理でも、

妻はものすごく機嫌を悪くする。

であるならば、事前に僕がやった事を妻に伝え、

思う存分、出張先で不機嫌になって頂き、

帰宅する頃には沈静化させておこう

という作戦を、今回実行してみた。

 

この実証実験は、思いがけず成功した。

予想通り、妻はLINEで不機嫌そうではあったが、

「まぁそれくらいならいいわ」と言って、

沈静化の兆しがあったわけである。

めでたしめでたし。

 

 

とはいかないのが、妻である。

とある日の夜、数日の学会から帰宅した妻は、

寝ている僕と子供たちの存在も忘れ、

気が狂ったように大騒ぎした。

なにか未知の病気を発症したのかの如く、

大騒ぎであった。

その理由は良くわからなかったが、

「オムツも買えないのか!!」

「人の嫌がることしかしない!!」

「xxx!!xxxx!!!」

と喚いていて、

その後、実家かどこか不明だが、

誰かに電話で僕の悪口を叫び続けている声は聞こえた。

 

確かに、僕は買い物に行く時間が無く、

オムツを切らしていたのは事実である。

そのため、予備の夜用オムツを代用していたが、

これは果たして、ここまで大騒ぎする案件なのだろうか。

そもそも、オムツはほぼ100%僕が買って管理しているので、

妻の手を煩わすような事態にはなっていない。

 

そして、この妻の精神状態は、

翌日になってもほとんど改善されることはなく、

僕に当たるだけならまだ良いとして、

子供たちにも八つ当たりし、

子供たちも困り果てる事態にまで発展した。

可愛い子供たちにまで、

わけのわからぬ理由で発狂する様子は、

とても看過できるものではなかったのである。

 

ここで、一つの仮説として、

「僕がオムツのストックを買っていた場合、

 妻は不機嫌にならなかったのか」

というものが挙げられる。

これに対する僕の予想は、

「それでも不機嫌になっていた」である。

 

ここで一旦小括したい。

まず、数日間、仕事を含めた様々な犠牲を払って、

ワンオペしていた僕に対して、

オムツのストックを切らしていたという一点のみで、

ここまで大発狂するのはどうかしている!

という僕の怒りの感情はひとまず置いておいて、

なぜ妻はここまで機嫌が悪くなったのだろうか。

果たして、本当に僕は、悪かったのだろうか。

 

仮に悪いところがあったとして、

(そりゃ、いくつか不適切な行動はあったかもしれないが)

それらは、普通に口頭で伝えれば良い話である。

前述したオムツの件で言うならば、

「あら、オムツのストックが切れているわ。

 なるべく早めに買ってきてね」

の一言でおしまいである。

これが出来ないのには、どんな理由があるのか。

 

妻に言わせれば、

僕が100%原因であると言ってきそうだが、

長年蓄積された各種記録をメタ解析した結果、

根本的な原因は、僕には無い事が判明した。

ではなんなのか、という話であるが、

実は、僕の記録している妻の機嫌データバングから、

妻の機嫌に関する、非常に重要な分析結果が見えてきた。

 

つづく。

 

娘とデート

幸せは足元から

久しぶりに運動靴を買った。

特別に高い靴では無いが、

これが非常に履き心地が良い。

汚したくないので、雨の日は履かず、

大切に毎日履いているのである。

毎日幸せである。

 

しかし、大切に使っていこう

という僕の愛しむこの気持ちを無視して、

さっそく妻に靴を履かれた。

「あら、ちょうどいい夫の靴があるわ、

 さっそく履いてみよう」

という、たぶん軽い気持ちだったんだろうが、

よりによって、その日は豪雨であった。

 

妻も防水の運動靴を持っているくせに、

あえて非防水のこの新品の僕の靴を、

雨の中履いていくその感覚は、

明らかに非常識である!!

 

そもそも、わずかでも肌が触れ合っただけで、

いやー!と大騒ぎする妻が、

平然と夫の靴は履ける神経が理解できない。

 

先日頂いたお花

 

自分の運動靴があるんだからそれを履け!

と、怒鳴りつけたところ、

「あなたの靴のほうが履き着心地がいいのよ」

と逆ギレされた。

 

腹いせに、妻の靴を履いてやろうと思ったが、

妻の靴は、小さくて履けなかった。

 

解が存在しない命題

博士号を取得した事を知った旧友たちが、

お祝いの会を開いてくれた。

新宿の居酒屋に集合し、

お互いの近況報告を済ませると、

「安心したよ、やっぱり自分が

 一番苦労しているわけじゃないと確認できた」

とお礼を言われた。

なんなんだ。

 

完全理系の旧友たちであるが、

例によって僕の話を聞き、勝手に分析していた。

 常野は呼吸をするかのように

 命題を解こうとするクセがあるが、

 奥さんへの対応のように、

 解が存在しないものを解き続けようとしている点で、

 地獄のような苦しみを味わっているね。

と言われ、あーたしかに!と納得した。

 

そうなのである、妻への対応は、

解が存在しないのである。

すべて不正解なのである。

解が無い命題とは、まさに地獄…。

 

博士号取得祝いのケーキ。自宅にて(自費)

ちなみに、妻もお祝いしてくれたが、

ケーキは自腹であった。

 

 

どこかで、こんな格言を見た。

 

If your wife is angry...

Buy a Porsche.

She will still be angry.

But you'll have a Porsche.

 

英語良くわからないけど、

とにかくポルシェを買えば良いらしい!

 

双子の成長が遅い

双子がいつまで経っても言葉を喋らない。

もう2歳になってだいぶ経つのに、

「ママ」「トトロ」「レロレロレーロ」

しか喋らない。

 

しかし、妻も妻で、

「いや」「ほんといや」「パパきらい!」

の3語しか最近は喋らないので、

双子と語彙の量はさほど変わらない。

 

家庭内での語彙の量が少なすぎて、

僕はコミュニケーションに飢えている。

誰か話し相手になって欲しい。

 

次男

三男

 

語彙の量が少ない一方で、

双子は食べる量がすさまじく、

平気で夕飯に米1合くらい食べてしまう。

一日4合炊いても足りないくらいなので、

米の消費量が大変な事になっている。

 

あと双子なのに、食べ方が違う。

 

反射での会話の限界

だいたい妻の「これ、綺麗でしょ?」

といった発言に対しては、

「でも君のほうがもっと綺麗だよ」

と言っておけば正解な事はわかっているので、

この手の会話が始まりそうな際は、

思考停止して、反射的にそう言うようにしている。

 

最近、当直続きで、久しぶりに帰宅したら、

コンロ周りが綺麗になっていた。

妻に「おい、綺麗だろう、気付かないのか」

と言われたので、

「君の方が綺麗だよ!」

とすかさず反射で伝えたが、

なんだか不愉快そうな表情をしていた。

コンロと比べられるのは嬉しくないのかもしれない。

 

ちなみに、その日、妻は帰宅直後で汗だくだったので、

実際にはコンロの方が綺麗であった。

 

思考停止

 

我が家の危険生物

何度言ったらわかるのよ。

いい加減にして!

どうして人の嫌がることをするの?

ほんと、あなたって嫌い!

 

と、僕は朝から妻に激怒されていた。

休日なのに朝から怒られて、幸先が悪い。

 

詳細を記すと、

朝目が覚めて、ゴロゴロしていた際、

妻が自分の頭を僕の腹に乗せてきたのだ。

僕は、世界で一番やさしい男なので、

しばらくはジッとしていたが、

妻の頭が、なかなかに重い。

 

長時間にわたり頭が乗っていると、

さすがに腹にも負担がかかってきたので、

モゾモゾと動いていたら、

「動かないでよ!」と怒られ、

その後ももがき苦しんでいる僕に対し、

「何度言ったらわかるのよ。

 いい加減にして!

 どうして人の嫌がることをするの?

 ほんと、あなたって嫌い!」

と言ってきたわけだ。

 

しかも、この、

僕の腹に、自分の頭を乗せてくるという妻の行為、

これはいわゆるスキンシップによる愛情表現ではなく、

たまたまそこに丁度よい高さとやわらかさの

「なにか」があったから乗せただけ

という極めて無機質な動機による行為なので、

いよいよ救いようがない話であることは、

付け加えておきたいと思う。

 

危険生物

娘がこの図鑑の裏表紙を見て、

「ママだ」と言っていた。

確かにそっくり…。

 

妻が一人世界一周旅行に旅立つ

色々な部署で送別会や歓迎会が企画されており、

しかも僕が参加必須のものばかりだったので、

「◯日と◯日、送別会行ってきて良い?」

と妻に聞いたら、意外とすんなり

「いいよ」と許可をもらった。

 

しかし、続けて妻から、

「代わりに、◯日〜◯日、

 あと◯日〜◯日、◯日〜◯日、

 学会で不在にしますね」

と追加で連絡が入っていた。

全部数えると計24日間不在である。

 

僕は2日(しかも夜だけ)の不在に対し、

妻は24日(しかも終日)の不在。

これは等価交換ではない。

 

しかも、よくよく内訳をみると、

連続して2週間不在だったりする。

2週間も開催される学会なんてないだろ!

と妻を問い詰めたところ、

どうもヨーロッパの学会とアメリカの学会に

はしごで参加するというのである。

世界一周旅行じゃん。

 

「私は前もって言ったからね!」

「仕事の調整よろしくね!」

と妻は言い放って、強制的に話し合いが終了した。

 

以前も書いたが、

これは妻からのテロである。

これ、どこに通報すればいいの?

公安?

 

羽田空港にて

病院長の手術をした日

病院で勤務していると、

定期的に病院のスタッフから、

体調が悪いから見て欲しい

と言った相談を受けることがある。

 

病院スタッフの場合、

僕の専門性を無視した内容も多く、

僕の専門外である疾患の対応をする事はままある。

 

そういえば、何年も前、

とある病院の病院長から

背中のできものを取ってくれと頼まれたことがある。

それでしたら専門は形成外科になりますねと伝えるも、

「常野よろしく、日程は任せる」と頼まれ、

結局手術室を抑え、自分が摘出した。

 

なお、手術開始直後、横たわった院長から

「失敗したら、お前クビだからな、はっはっは」

と言われ、無駄にプレッシャーを掛けられたのを覚えている。

 

ちなみに4月から僕が勤務することになった

B病院の病院長である。

あの手術は、図らずとも評価されていたのかもしれない…。

 

頂いたお花

 

A病院かB病院か

大学のような巨大な組織に所属していると、

勤務体系は、基本的には派遣なので、

派遣社員みたいなものである。

 

若手の医者の場合、

派遣先病院の希望はなかなか通らないが、

僕もなんやかんや中堅医師になったし、

ちょうどいくつかのタイミングが重なり、

派遣先病院の希望を上司に伝える機会があった。

 

僕の中で選択肢は以下の2つであった。

 

A病院

都内の病院で、通勤は楽、

9時から17時の勤務で、手術件数は少なく、

いわゆるホワイト病院。

給与はさほど高くはないが、

QOLは非常に高く、

家族との時間を十分に取れる。

 

B病院

もともとバイトなどで勤務歴あり。

郊外の病院で手術件数は比較的多め。

夜中の呼び出しもあり。

給与は良いが、拘束時間は長い。

各部署から是非うちで働いて欲しいとの

熱いラブコールがある。

 

こんな具合に、2つは真逆のタイプの病院である。

僕自身はB病院で野戦的に働きたい気持ちもあるが、

やはり子供が4人いる現在の生活を考慮すると、

現実的にやっていけるのはA病院である。

残念ながら、実際にA病院を選択した場合、

実質的には外科医としてメスを置く事になるが、

しかしそれも、家族を守る上では致し方のないことである。

 

そんなことをもんもんと考え、

ごく一部の知り合いにはその考えを伝えていたところ、

昔お世話になった尊敬する先輩から急に連絡が入った。

内容は、まだお前はメスを置くな!といった内容であった。

今メスを置くと、俺みたいになるぞ。

おまえはまだ前線から離脱するな。

という、熱い内容のアドバイスであった。

 

B病院の上司には、

遅刻や早退、突然の欠勤など

自由に働いていいからうちに来いと言われた。

まるで出自の違う他科の医師からも、

各種条件は俺からも上層部に相談するから、

うちに来て下さいと言われた。

その他色んな部署から、ラブコールをもらった。

 

非常にありがたい話である。

しかしそれでも、B病院で勤務したいです!

とはなかなか言えず、結局成り行きに任せる事となった。

 

本日から勤務開始である。

久しぶりの臨床復帰。

 

頂き物のボールペンたち

 

僕にとっては小さな一歩だが

何年もかけて進めていた基礎研究がようやく終了した。

ようやく、終わった。長かった。

 

これだけの時間をかけたのならば、

もっと成果が出せると思っていたし、

もっと成長できるかと思っていたが、

なんだか、大して成長できていない気がする。

ここ数年で変わったのは、

子供の人数だけである(1人→4人)。

 

ただ、僕の発見したとある実験結果をもとに、

研究チームでは検査薬や治療薬の創薬にむけて、

研究活動が大きく動き出しており、

僕も、引き続きちょっとだけ関わっていく予定である。

これからが楽しみである。

アームストロング船長の名言みたいな事を言いたかったが、

恥ずかしいのでやめる。

 

そんなわけで、博士号を取得した。

生活は何も変わらないが、医学博士になった。

医学博士になったのだー!

 

上司の一人から、素敵なお祝いを頂いた

 

夫婦で医学博士になった。

(妻はすでに軽々と博士号を取得済み)

妻に報告したら、

「じゃあケーキ買ってきなさいよ、大きなのね」

と言われた。

僕が買うの?