ぼくの妻は、女医

フルタイム医師夫婦による、4児の子育てカルテ

ぼくの妻は女医 ~フルタイム医師夫婦による、4児の子育てカルテ~

3ヶ月入院していた双子が退院した

ついに、双子が退院した。

途中、本当に退院出来るんだろうかと不安になったが、

僕が日頃から診ている高齢の方々とは違って、

新生児は回復力がある。

最後の方は急速に回復し、

見事に全ての管が外れて退院となった。

最後まで笑顔で家族のように接してくれた

看護師さん他スタッフの皆様に感謝感謝。

 

ついに、双子が我が家にやってきた。

 

まず、最初に感じたことは、

やはり、かなり、ハードだ…。

 

生まれたての赤子を2人同時に見ながら、

やんちゃ盛りの1歳男児と、

繊細でかまってちゃんの5歳女児の相手をする。

特に、双子は、抱っこしてないと泣くので、

一方を抱っこするともう一方が泣き、

抱っこを入れ替えると、逆の状態になり、

この無限ループがかなり堪える。

最悪だったのは、4人の子どもたちが

同時に泣いた時だ。

僕も泣きそうになった。

 

これは、ちょっと無理だ。

まともにやっていたら、鬱になる。

と思っていた矢先、妻から提案が。

あなた、夜は自室で寝てて良いよ

 

どういうことだろうか。

 

素直に考えるなら、

せめて夜だけは休んでくれという僕への配慮だ。

もう1つ可能性があるとするなら、

あなたは、「もう無理無理」と

すぐに諦めモードに入っているけど、

私だったらこのぐらい楽々とこなしますよ

今後、あなたの立場はないですのでよろしく

という妻から僕へのマウント。

 

残念ながら、正解は後者だろう。

 

それでも、本当にこのまままともに子育てしていたら

自分の体力も気力もあっという間に限界に到達するので、

夜は休んでいいよという妻の提案を

敢えてありがたく受け取ってみた。

そして実際に数日間、日中と夜間、

妻がどこまで子育てができるのか

見守らせていただいた。

おそらく、あっという間に限界に達し、

僕に少しでも協力してくれと

助けを求めてくるだろうと予想していた。

しかし、実際には

「やってみたけど、私1人で4人見れるわ!」

と余裕の発言しており、

実際に僕が仕事で不在の間、

双子の子育てに加えて、上の子2人の面倒見、

料理、洗濯、掃除と、見事にこなしていた。

 

いったい、どれだけエネルギーがあるんだ。

妻のエネルギー源はいったいなんなんだろう。

 

今まで、僕は仕事も家事も子育てもやっている

と自慢げに発言してきたが、

ここ数日の妻の行動を見ていると、

なんだか自分の存在意義すら疑い始めてしまう。

それほど、ここ数日の妻はすごい。

母親としてのエネルギーがすごい。

 

唯一、僕が父として皮一枚繋がっているのは、

まだ経済的な大黒柱にはなっている点だ。

もはや、僕には自分の健康を管理して、

しっかり働きお金を稼ぎ、

長期的な安定を提供できる体制の維持に

徹するしかないのかもしれない。

がんばろう。

 

退院おめでとうケーキ

退院おめでとう

 

なお、大変だ大変だと書いてきたが、

忘れず記録に残したいのは、

双子は想像の上をゆく可愛さだった点だ。

可愛さに関しては、別途書く予定だが、

とにかく、二人のシンクロした動きや、

一卵性なのに、微妙に違う表情や、

双子でしか味わえない可愛さがある。

双子に出会えたことには感謝でいっぱいだ。

 

退院おめでとう。

ようこそ我が家へ。