先日、妻が子供達を連れて帰省した。
こういう時は、よっしゃー遊ぶぞー!
ってなるんだが、残念ながらみっちり仕事だったので、
お尻の時間を気にせず、黙々と仕事していた。
まぁ、仕事のことだけ考えていれば良いので、
楽ではあった。
仕事から帰宅すると、そこは静かな我が家。
久しぶりの一人の時間はそれはそれは快適で、
とりあえず、部屋を整理して、
心を浄化させようと決めた。
手始めに、ソファーの下を覗いてみると、
妻がこっそり隠した小物やゴミなどが散乱しており、
リスかよ。と思いながら、
一通り、片付けて掃除機をかけた。
洗濯物を畳み、食器を洗い、
寝室の布団にも掃除機をかけた。
部屋の空気が綺麗になった気がした。
妻と子供達は、僕の当直中に帰宅し、
翌朝、またバタバタと仕事と保育園に行った様だった。
なので、僕が次に家に帰った時は、
妻と子供達が一晩過ごした空の家に帰宅したんだが、
もう目も当てられない悲惨な状況だった。
せっかく片付けた床にはゴミが散乱、
冷蔵庫の扉は半開き、
コンセントの差し口には
使いかけのティッシュが1枚乗っている。
(火災のリスク!)
さらにフローリングには
息子が吐いた吐物がそのまま
片付けられずにカピカピになっており、
僕の私物のカメラにも吐物がかかっていた。
いったい、この一夜で何があった。
そして、なによりも許せないのは、
僕が部下から貰ったゴディバのチョコが
食べ尽くされている!
(無残にも、空箱は残っている)
なんなんだこの状況は!
ということで、遅くに帰宅した妻に問いただしたが、
タイミング悪く、妻は送別会で酔っており、上機嫌。
何を言っても、「あー、大丈夫大丈夫、しーっ」
などと、聞く耳を持たない。
「しーっ」ってなんだよ。
それどころか、
「私のパソコンのパスワード知らない?」
「忘れて、ログイン出来なくなっちゃった、ははは」
などと、意味不明な依頼をされた。
なんだか、疲れた。
「私と付き合ってると飽きないでしょ〜!」
と言って、妻は上機嫌に、
僕が掃除した綺麗な寝室に消えていった。
僕の妻は、女医。
僕はリビングに立ち尽くしていた。
塩害さえ無ければ、海沿いの家に住みたい。