僕と、後輩の女医で、
緊急手術をやっていたんだが、
お互いに子供がいて、お迎えの時間がある。
別にだからと言って手術が雑になるわけでは無いが、
とにかく時間が押しているので、
時短につながる手術機械は全部使っていた。
とても呑気な上司が一人おり、
外野から「おい〜、そこは手縫いでやれよ〜」
なんて言ってきたので、
「じゃぁ、ここは機械使わずやるか?」
と後輩に聞いたら、
「いえ、ここは機械使いましょう。
手術時間の短縮は、患者の利益に繋がります。
(私は早く帰りたい)」
と言って、強行していた。
さすがだよ。
先日は、外科志望の研修医(女医)と
当直帯に対応していた患者さんが、緊急手術に。
他に人がいなかったので、
研修医と二人で手術することになった。
手術に助手で入ってほしいと研修医に頼むと、
「わかりましたが、私はお腹が減っていて、
こんな夜中に手術なんて出来ません!」
と言って、どこかに消えた。
これが令和の女医かと驚いていると、
しばらくして満足そうな顔して戻ってきた。
どうやら深夜のコンビニに走っていき、
空腹を満たしていたらしい。
無事に二人で緊急手術を終わらせた。
後輩の女性外科医たちの紹介でした。