ぼくの妻は、女医

フルタイム医師夫婦による、4児の子育てカルテ

ぼくの妻は女医 ~フルタイム医師夫婦による、4児の子育てカルテ~

4人で最後の水族館

夜間、次から次に吐下血患者が運ばれ、

ドタドタと対応していたら、

他科の患者が急変し気管挿管騒ぎになり、

バタバタしているうちに朝になり、

久しぶりに疲れ果てた状態で、翌朝帰宅した。

 

その日は休日だったので、

ゆっくり休息でも…と思う間もなく、

妻が、久しぶりに水族館に行こうと言う。

え…しんどい無理…とも思ったが、

珍しく僕が「よし、行くか」

と文句も言わず腰を上げた。

 

というのも、

家族が6人に増えるまでカウントダウンの今、

この4人でゆっくり水族館に行けるのは、

おそらく人生で最後だからだ。

妻も、最後の晩餐の気持ちでの提案だった。

 

「あなたは、ドライバー兼スポンサー。

 がんばって!」

と余計なセリフもあったが、今回は目を瞑った。

 

車を飛ばして、江ノ島へ。

長居は出来なかったが、とても楽しめた。

1歳の息子が、魚たちに少し怯えながらも、

とても楽しんでいて、嬉しかった。

 

2年前の娘 @江ノ島水族館

現在の娘 @江ノ島水族館

そして、娘は成長していた。

 

次はいつ行けるかな。

 

 

例の、挿管騒ぎになった患者さんの主治医から、

直々にお礼を言われた。

急変対応出来る先生で助かりましたと。

彼曰く、どうやら最近、

気管挿管すら出来ない医師が増えているようだ。

当然の事をしたまでです(ドヤァ)と言った。

一言感謝の言葉をもらえるだけで報われる

という話です。