ぼくの妻は、女医

フルタイム医師夫婦による、4児の子育てカルテ

ぼくの妻は女医 ~フルタイム医師夫婦による、4児の子育てカルテ~

妻はアゲマンか、サゲマンか

アゲマンとかサゲマンとか、

あまり好きな言葉ではないけど、

要は、男の運気を上げる女と、

男の運気を下げる女がいるっていう事だ。

 

僕の妻はどちらなのか。

 

ずっと、男運を下げる女だと思っていた。

結婚してから、僕は家事や育児に追われ、

仕事に集中出来なくなったし、

実際に出世からは遠のいている気がする。

バリバリに出世していた祖父に憧れて

医者になったというのに、このザマだ。

 

ただ、その一方で、

自分で言うのも何だが、

確かに家事力は上がっているし、

妻の考える「生きる力」が増した気はする。

子供に関わる機会も増えている。

 

職場の人には、

気の毒な男と思われているかもしれないが、

職場の人との距離感が縮まっている気がするのは、

家庭での自分なりの努力が仕事にも

何らかの形で活きているからかもしれない。

 

思い切って、妻に、

「君は僕の運気を上げてるの?下げてるの?」

と聞いてみたら、

「それを決めるのはあなた自身よ」

と言われた。

 

なんだが、全て見透かされたような気がして、

いたたまれない気持ちになった。

 

江ノ電から見える海

ふと顔をあげると

数ある外勤先の一つを退職した。

良いスタッフばかりの職場だったから、

少しばかり名残惜しかったが、

自分で決めたことなので、

振り返らずに前に向かって進もうと思う。