ぼくの妻は、女医

フルタイム医師夫婦による、4児の子育てカルテ

ぼくの妻は女医 ~フルタイム医師夫婦による、4児の子育てカルテ~

もはや、テロである

「来月からアメリカの学会行ってくるね〜」

と突然妻が言ってきた。

またこれである!!!

なんの相談もなく、

こんな大事な要件なのに事後報告である。

その間の僕の仕事の都合など、

お構い無しで決めてくるのである。

もうこれはテロである。

 

例によって妻とは揉めたが、

もうこの揉め事は記録するのも億劫なので、

結論だけ書くが、

結果的には僕が仕事を調整して(減収!)、

ワンオペする事になった。

 

そして、先日、

妻は本当にアメリカ本土に飛んでいってしまった。

(ちなみに手荷物だけで渡米していた)

5日間ほど、妻不在であった。

 

さて、実際ワンオペしてみたわけだが、

あれ。なんだか楽である。

 

もちろん、朝は5時に起きて、

掃除、洗濯、食器洗いや料理を済ませ、

子供4人全員を小学校や保育園に送った後、

身支度をして仕事に行き、

16時までには帰宅して夕飯や風呂の支度、

全員を迎えた後は大騒ぎで、

ようやく全員が入眠するのが21時過ぎ。

つまり5時から21時までは戦争である。

 

しかし、下の双子たちが、

自分で食事を摂れるようになってきたからだろうか

思っていたよりも子どもたちを放ったらかしにでき、

少し僕の仕事が減った実感がある。

もちろん、もっと子どもたちと遊ばねば…

という反省は常に付いてくるが、

半年前と比べると格段に楽になっている。

なんならビール一杯片手に回せている。

 

それに加えて、僕の家事に対する苦情案件が

全く無くなるのが大きい。

自分の好きなタイミングで洗濯できるし、

自分の好きなように整理整頓ができる。

「リモコンどこにやった!?」

「娘の靴下どこにやった!?」

などという無駄な時間が無くなった。

モノを増やす犯人がおらず、

モノを散らかす犯人もいないので、

日に日に部屋が綺麗になってくるのである。

しかも、妻は、息子たちが大騒ぎする

トリガーになっていることも多く、

そのトリガーが無いため

子どもたちはなんだか穏やかである。

米も、1日4合炊けば十分足りる。

 

そうなのだ、冷静になって考えてみると、

僕は常に、5人の面倒を見ていたのである。

5人→4人と、労力が20%減ったわけだから、

楽なのは当然である。

 

興味深いことに、

普通であれば4人の子供をワンオペで見る

という状況は「それは大変だろう、大丈夫?」

と心配されるのが通常で、

実際、そうして心配してくれる人も多かったが、

ごく一部の、我が家をよく知る人物(保育園教諭など)は、

「楽…でしょう?」などと言ってくるのである!

ここまで深く理解されているとは、感服である。

 

そんなわけで、なんとか

ワンオペをなんとか乗り切った最終日。

妻から「無事に帰国した!」という入電が。

 

「いや〜、楽しかったわ〜

 こことかあそこにも観光してきたわ〜

 私って幸せだわぁ〜

 どう?こんな幸せな妻を持って、

 あなたも幸せでしょ〜?」

と言ってきた。

 

妻の幸せは僕が構築しているという事実に、

妻は一生気づかないのである。

 

幸せのタネ

 

ちなみに、帰宅した妻は、

勝手に綺麗に片付けられている部屋を見て

発狂していたが、これは織り込み済みである。

「一人で家を守ってきた僕に

 感謝するのが当然だろうこの野郎!」

と逆ギレするフェーズを、

僕はすでに乗り越えているのである。