ぼくの妻は、女医

フルタイム医師夫婦による、4児の子育てカルテ

ぼくの妻は女医 ~フルタイム医師夫婦による、4児の子育てカルテ~

キラキラ夫婦と、天空の城

都内高級マンションに住む、同期の友人宅にお邪魔してきた。

部屋番号を教えてもらったは良いが、

まずマンションの入口がどこなのかわからない。

不審者のごとく、マンションを一周し、

物々しいエントランスを恐る恐る通過し、

何重ものセキュリティをパスし、

コンシェルジュにエレベーターまで案内してもらい、

何かに騙されているんじゃないかと思いながら

部屋をノックすると、

ようやく友人が出迎えてくれて安心した。

 

我が家より広い玄関

 

都内が一望できる部屋に通され、

白ワインやシャインマスカットを頂きながら、

マンションの共用設備や屋上も案内してくれたが、

なんで彼はこんなにキラキラしているんだろうと思った。

我が家と同じく、彼も医者夫婦だが、

いったい我が家と何が違うんだろう?

と、疑問に思っていると、別の友人に、

「キラキラしてる人間は、生まれつきキラキラなの」

と言われ、暗にお前は諦めろと言われたので、

なるほど、残念だが素直に諦めることにした。

 

ほぼ宇宙

 

集まった友人はみんな医者で、

給与の話や、資産の話でも盛り上がった。

そして、今後いくら必要になるのかという話題で、

僕も自分の考え参考を語っていたところ、

そのキラキラは、

 君は、家族の幸せを考えているんだね。

 俺は、自分の幸せを考えてしまうな。

と、なんだか浅そうで深い事を言い始め、

こういうことかー

こういうところで差がつくのかー

と妙に納得してしまった。

 

天空の城で頂いた焼きそば

 

遅くまで居座り、お食事までご馳走になり、

娘が「ねぇパパ、私もマンションに住みたい」

と呟いたのを無視し、

幸せな気分で帰宅した。

 

妻から、今日はどうだった?と聞かれたので、

「いやぁー、久しぶりに人と話せた気がした〜」

と言ったら、「嫌い!」と言われた。

ただいま、我が家。