ぼくの妻は、女医

フルタイム医師夫婦による、4児の子育てカルテ

ぼくの妻は女医 ~フルタイム医師夫婦による、4児の子育てカルテ~

妻のハワイ出張に付いていった

「ハワイの国際学会に行ってくるけど、一緒に行く?」

と、妻に言われた。

相変わらず、

「ちょっとそこのスーパーまで行ってくる」

みたいな軽いノリで言ってくる。

 

少し悩んだが、

当面海外旅行なんて行く予定は無かったし、

これは良いチャンスかもしれない。

しかも行き先はハワイ。悪くない。

 

というわけで、ハワイに行ってきた

 

まずは仕事の調整。

快く、行ってこいと言ってくれた上司に感謝。

 

旅行パックを見てみると、

だいたい70万〜100万くらいはかかる。高い。

ただ、今回は妻の学会絡みなので、

妻は旅費とか宿泊費の大半は、

勤務先や学会から補助される。

結局持ち出しは僕と子供の分の40-50万ほど。

 

パスポート取得のため、

言うことを聞かない2人の子供の証明写真を撮り、

都庁でパスポートを発行。

一苦労。

 

いよいよ、成田へ。

 

 

心配していたのは、機内での子どもたち。

10時間近いフライトに耐えられるのか。

抑えた席は、ただのエコノミー。

ベビーベッドも無し。

結果として、

夜間のフライトはなんとかなったが、

昼のフライトは大変だった。

 

ぐずり始めると止まらないので、

狭い機内であやすんだが、

周囲に座っていたアメリカ人は優しかった。

皆率先してあやしてくれたし、

口を揃えて「なんて可愛いでしょう!」

と言ってくれたので、

親としても嬉しかった。

 

ハワイに到着

ハワイに到着

 

まぁ、学会って言っても、ちょっと参加して、

あとは一緒に居てくれるだろう

と思っていたが、大間違いで、

妻はまさかのガチ参加していたので、

ハワイでは、かなりの時間ワンオペしていた。

小さな子供二人を連れ、異国の地のプールで遊ぶ。

恐怖!

 

子どもたちは大はしゃぎで、

ハワイのプールや海を満喫してくれたが、

とにかくいつ溺れるかわからぬ恐怖に、

僕は一人怯え続けていた。

 

シャイな我が娘だが、

意外にも現地の子供達と一緒に遊んでおり、

僕は僕で、その親と仲良くなったりした。

ハワイに遊びに来ていたアメリカ人には、

「奥さん仕事か〜。じゃぁ君は心休まないね〜」

と言われ、「おまえもな〜」と思いながらも

その言葉の暖かさに癒やされた。

 

ハワイの夕焼け

ハワイの夕焼け

まぁとにかく、現地の人たちは暖かく、

「あなた達、この敷地内で一番可愛いわよ」

なんて声をかけてくる人がいたり、

「可愛い顔で寝てるぞオイ!」

なんてわざわざ言ってくれる人がいたり、

非常に気にかけてもらった。

 

僕たちの滞在地は日本人がとても少なく、

二人の子供を連れて

テンヤワンヤしているアジア人男性が

珍しかったのかもしれない。

 

そして、わかっていたことだが、

アメリカの物価の高さの驚愕。

 

750mLのミネラルウォーター1本で1,000円。

滞在中小腹を満たすために買った

サンドイッチやフルーツが計16,000円。

レストランに入ると、余裕で30,000円。

円安も重なって、なかなか苦しかった。

気づかぬうちに日本は貧乏になったんだなぁ。

 

ハワイでのディナー

ハワイでのディナー

 

食事は、さすがアメリカ、豪快。

盛り付けは雑だし、味に繊細さは無いが、

美味しい…。

現地のビールもたっぷり頂き、

大変ながらも、リフレッシュできた旅行になった。

 

娘は

「パパ、ハワイに住もうよ。

 あ、でも、保育園がちょっと遠くなるか」

と言っていた。

 

妻も、非常に楽しめたようで、

毎年海外行こうねなんて言ってきた。

妻の機嫌がまた少し改善したようで良かったが、

「米国医師免許取ろうかな」と一瞬呟いたのを

僕は聞き逃さなかった。

なんとしてもそれは阻止する。

本気になられると、本当に家庭が回らなくなる。

僕は妻の夢を、断固阻止する!